桂米朝「京の茶漬け」

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あらすじ

京都特有の言い回しに『ちょっとお茶漬けでも』という物がある。

いわゆる社交辞令なのだろうが、とある浪花っ子が「本当に茶漬けを食べようとしたらどうなるのだろう?」と考えた。暇な奴もあったもので、わざわざ電車で道頓堀から出てきて知り合いのところにお邪魔。主がちょうど留守で、おかみさんが一人で留守番をしている。

「お忙しいところに、すいまへんなぁ…」

粘りに粘ってお昼時。さぁそろそろと帰るそぶりを見せると、案の定おかみさんが『ちょっとお茶漬けでも』。

「さよか、えらい済んまへんなぁ、ほんなら」

元々この展開を待っていた浪速っ子、さっさと座敷に戻ると座りなおしてしまう。
おかみさんも「しまった!」と思ったが、ここで追い返したりしたら京者の恥だと思い、台所に入るとお茶漬けと漬物を持って戻ってきた。

「小さい茶碗にさらっと…。流石は宇治が近いだけあって、いいお茶を使ってまんなぁ。お漬物もまたよろしぃ…」

しゃべっている間にもうお終い。ちょっと物足りないが、「お代りをください」と言うのもなんか気恥しいのだ。そこで。

「いいお茶碗ですなぁ。清水焼ですかいな。色合いと言い、糸底の形と言いなんとも結構…どこでお買いになりました?」

お茶碗を目の高さに差し上げ、おかみさんに突き付ける。おかみさんも負けないもので、お櫃のフタ取って一言。

「このお櫃と一緒に、近所の荒物屋で」

(Wikipediaから引用)