桂米朝「代書」

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上方落語

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あらすじ

とある代書屋に、無筆の男が履歴書の代書を依頼しにやってきた。さっそく仕事に取り掛かる代書屋だが、この依頼人、底抜けにスカタンな男で、本籍地の口述で向かいの家の商売まで説明したり、やってもいない商売を述べたり、果ては飛田遊廓に初めて行った日まで言い出し、代書屋は頭を抱える……

ネタうんちく

もともとは副業として代書人(今日の行政書士のルーツ)を営んでいた4代目桂米團治が、その経験から創作した新作落語。「米朝版」「春團治版」「枝雀版」「福笑版」など、演者によって様々なアレンジがある。

この『代書』では、従来の落語で使われてきたクスグリが一つも使われていないことが、作者の自慢であった。発表当時から人気作となり、米團治が高座に上がると客席から「代書屋!」「代書!」と叫ぶリクエストが絶えなかったという。

米團治から直弟子である3代目桂米朝に伝えられたが、米朝は3代目桂春團治と2代目桂枝雀に付けた(伝授した)後は、彼らの十八番となったこともあり、高座に掛けなくなった。米朝の息子である5代目桂米團治(前・桂小米朝)も5代目米團治の襲名にあたり『代書』に力を入れている。

現在では上方の新作落語の中でも半ば古典に近い存在となり、東京にも移植されている。2代目桂小南をはじめ3代目柳家権太楼、古今亭寿輔など多くの落語家が手掛け、東西とも広く親しまれている名作である。